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北海道南日高
 ルシチ山(754m)・豊似岳(1104.6m)

 一等三角点豊似岳、P1088からハイマツ薮を漕いでコルに降り、薮を登り返しか
  

【日  付】 2019年05月07日~09日(日曜日)

【メンバー】 L:(久曽神) 礒田武志 2名

【コースタイム】 
5月07日 帯広空港→豊似岳登山口偵察12:45→えりも町役場産業振興課農産係(鍵借り出し)13:22→ニカンベツ川左岸林道閉鎖・ルベシュベ川でニカンベツ川右岸林道閉鎖 天狗岳北東登山口・南西登山口に辿りつけず撤退15:32→16:14アポイ山荘(泊) 

5月08日 アポイ山荘出発8:50→9:31上歌別川林道分岐・ゲート前→10:01尾根取付九十九折→10:30尾根→11:12尾根合流点→11:35ルチシ山(754m)→往路を帰る→12:19九十九折上12:43→13:12上歌別川林道分岐・ゲート前13:30→→14:00えりも町産業振興課農産係(鍵借り出し延長)→14:44アポイ山荘(泊)

5月09日 アポイ山荘出発3:50→4:24追分峠→4:27ゲート→襟裳町有上歌別牧野(旧北海道肉牛牧場)→4:36登山口4:56→林道末端広場→5:08尾根→5:48P643m→6:25九十九折→6:57建物土台→7:11三枚岳(P1012m)→7:51P1088m(礒田体調不良残留)→8:30(Lはハイマツ帯へ)→豊似岳(1105m)→10:32(Lが帰着)P1088m10:45→11:06三枚岳→建物土台11:14→11:24二枚岳(970m)11:43→建物土台→11:54主稜線から九十九折下る→12:27P643m→標高390m辺りで尾根から東斜面へ12:49→12:59林道→13:04登山口13:15→襟裳町有上歌別牧野→13:28ゲート→13:40えりも町産業振興課農産係(鍵返却)13:54→16:43新嵐山荘(泊)

【コメント】
 南日高南端はアポイ岳と襟裳岬が超有名だがそれだけではない。機会があれば(残りの人生で体力と時間があれば)南日高三山他を登りたいものだ。この二日、関東は猛暑であったが北海道は寒気が押し寄せシベリア将軍が席巻していた。そんな中の山行である。追分峠を軸にして本命の豊似岳、ついでの天狗岳、ルシチ山を組み合わせてとはLの計画であった。

5月08日 ルシチ山は地元の小学生の遠足の山とLは言う。林道入り口から林道分岐まで迷うこともない。ロープゲート前で駐車して林道を谷沿いの進み、九十九折りを登れば、笹尾根にでる。小学生の遠足はここまでか。尾根も鹿道・踏み跡があってひたすら歩いて登ると最初の岩場下の急斜面に出る。小木・灌木を頼りに薮岩場に登るだけだ。後は岩めいた細尾根を辿れば頂上に着く。ピストンなので下りは自分の踏み跡を探せばよい。天気が良ければくっきりとした襟裳岬が見えるはずだ。

5月09日 豊似岳に登るためにはえりも町役場のHPを見なければならない。今回もLがお膳立てと交渉をしてくださったので礒田は何もせず付き合うだけで良かった。襟裳町有上歌別牧野(旧北海道肉牛牧場)ゲートを開錠するための鍵を借りなければ出入りと豊似岳登山口到達が出来かねるというわけだ。豊似岳登山口前には開いた牧柵があるので林道通行を邪魔せずに駐車できる。豊似岳登山口の上に倒木が被さっていので林道に乗用車で入るのは無理だ。広場まで歩くと良い。広場から尾根へは鹿道が行く筋もある。歩き易い踏み跡を選べば尾根に出る。尾根に出ると赤テープが要所にあり、少し登れば電柱も次々と立っているので頼りになる。急斜面の笹原も笹と灌木を掴んで登れば楽だ。それを過ぎて登れば九十九折り道となる。残雪・笹薮・強風もあったが歩き易いところが登山路、そうでなければ引き返して道筋を探すことだ。九十九折りが主稜線と交わる(下降点)の建屋跡土台までは明瞭道である。廃屋から豊似岳までは薮が卓越している廃道だが薮歩きに慣れていればP1088まで体調不良の礒田のようになんなく到達できるはずだ。P1088からコルを経て豊似岳を往復してきたLの話しではハイマツ薮は分ければ通れたとのこと、心残りがある。とはいえP1088まででも自然を満喫できるコースと推奨する。
 残雪・雪解け増水・薮と温暖化の影響か年変動が顕著で先人の記録通りには行かなくてもそれはそれで満足すべきと思うがいかが?詳しくは記録を読んでくだされば幸いです(記:礒田)

サムネイルをクリックすると、拡大写真のページを開きます   (写真 礒田)
  5月7日

5月8日    
       
5月9日    
 【記録】
  ウィキペディアによると日高山脈 は北海道の中央南部にある唯一の山脈。狩勝峠側の佐幌岳から襟裳岬までを南北に貫いている。長さは南北およそ150 km、最高峰は幌尻岳で標高2,053 mである。山域の103,447 haが日高山脈襟裳国定公園に指定されている。山域を3つに分けて北日高、中日高、南日高と呼ばれている。
 今回まず訪れた南日高には 南日高三山の神威岳 (1,600.2 m)、 ソエマツ岳 (1,625 m )、ピリカヌプリ( 1,630.8 m )の他に、トヨニ岳( 1,493 m )、野塚岳 (1,353 m )、十勝岳 (1,456.6 m) 、楽古岳( 1,471.5 m )、広尾岳( 1,231 m)、美幌岳 (1,120.9 m)、アポイ岳 (810.5 m)、豊似岳 (1,105 m)などの山々が北から連なって襟裳岬から太平洋に落ち込んでいる。そのうちの南端に近い豊似岳の登頂が今回の山行の目的であったようだ。
 5月07日
 自宅を4:53 に出て志木駅南口羽田空港行高速バス停で先客の男性と待つ。定刻前には十数人が並んだ。5:15に到着したバスに荷物を預けて乗り込み、座席にくつろいでうとうとした。予定時刻より15分早く第1ターミナルに着いたのでゆっくりJALのカウンターに向かいまずボストンバッグを預けた。偶然だが持ち込み荷物検査でLと会う。ラウンジに向かうLと別れてゲート21まで直接歩いた。気温が高いため窓から望む沿岸は靄がかかって遠望がない。定刻に搭乗、すこし遅れて離陸したが帯広空港にはほぼ予定通り着陸した。
 北西から季節外れの寒波が北日本に襲来しているため松島を過ぎるころから雲が厚く広がり、機長から揺れる恐れがあるとの注意があった。幸運なことに帯広の上空では雲に切れ目が見え雨の心配はなさそうであった。フィンガーにでると羽田とは体感気温が違うのが分る。
 バッゲージクレイムで荷物を受け取り帯広空港のレンタカー受付から車でいつものタイムズレンタカー事務所まで送ってもらい、Lが手続きしてマツダのデミオに乗り込んだ。ナビに指図されつつR236を軸に南下し、R336を広尾町に出て黄金道路から分岐を追分峠に向かった。 曇り時々晴れで芽吹いた木々を背景にエゾヤマザクラ・コブシが美しい。だが風強い、波が段々高くなっているのが気になった。
  追分峠の左に林道を見つけて入ってみた。林道はR336の上を陸橋で渡り、切通しを越して巻道になっている。驚いたことに開いたままのゲートがあった。さらにスーツを着た人たちが乗った車が下って来てゲートを閉めることなく擦れ違い通り過ぎて行った。車を進めると襟裳町有上歌別牧野(旧北海道肉牛牧場)が緑色に広がり、その先には尾根が見えた。新しい轍をトレースして行くと小高い場所に出る。直進する林道の左手は尾根に上がる針葉樹林でその中に進む林道があり、右手の牧柵にも車が通れる入口があった。林道入り口に豊似岳登山口と書いた目立たぬ標識があり登山口だと確認できた。入り口の頭上には倒木がありその先には小笹に埋まった道が延びている。乗用車で入るのは無理のようだった。曇天強風の車外から豊似岳方向を見上げる。残雪が見当たらない。尾根に厚い雲が懸り、走る。車内で持参した昼食を摂っていると突然、雨が来た。明日の天気を思い暗澹となる。風に追い立てられるように林道を下り、ゲートでぶら下がっていた注意書きを読む。鍵を借りるべきか苦しむ文章だが、えりも町役場に約束の13:00過ぎに出向くことになった。林道がR336に出る国道脇に北海道肉牛牧場の大きな塔が立っていた。これは目印に良い。しかし朝にはどうして見つからなかったのだろうか。
  えりも町役場の2階にある産業振興課農産係に出向き、牧野入口ゲート鍵を借りる手続きをLが行い、二人で注意を受けた。まだ13:30前なので強風の襟裳岬を諦めて様似町の天狗岳に向かうことになった。
  まず林道ニカンベツ線の入口探しに手間取った。林道ニカンベツ線は右岸と左岸の両方にある。留崎(るさき)でR336を歩いている男性に天狗岳登山口を訊く。大きな橋の東にニカンベツ林道があるとの事で橋を渡って左折した。広い舗装道路が林道らしくなる。左岸に沿って林道を車で延々と進み、伐採現場先の小橋手前で先を諦めた。帰宅後インターネットで調べたら、左岸林道は先でニカンベツ川を横切りポンニカンベツ川に沿って北に向かい天狗岳東尾根の取り付きに出るらしい。
 引き返して留崎に帰り、大きな橋に西側に林道入り口を見つけた。こちらの右岸林道は左岸のそれより路面状態が良かった。ニカンベツ川右岸林道は道成りに進む道とルベシュベ川らしい流れを突きっていく道に別れる。川を渡る道は車通行止めとなっていた。道成りに進んでルベシュベ川とキプチ川分岐に着いた。こちらも東方向はこの先林道通行止めであった。ニカンベツ川右岸林道は先のルベシュベ川を渡る道だと思われるがどうであろうか? 15:30過ぎになったので林道脇に咲き誇るエゾノオオサクラソウの群落やエゾヤマザクラを愛でてアポイ山荘に向かった。
 
  5月08日
 目が覚めてさっそく見た襟裳町の天気予報は曇天強風、窓から外を見ると小雨が降っていた。ゆっくりとった朝食後には雨は上がったが雲はとれず寒くて風が強い。アポイ岳は雲を被っていた。玄関ではガイドがクライアントに「昨日も同じような天気でしたが頂上まで登れました」と言っている。何年か前、新座山の会の大塚さんからアポイ岳ツアー登山の話を聞いた覚えがある。今日はアポイ山荘で出会ったMさん(昨日ついでにアポイに)と車2台3人で「ついでの山」ルシチ山を登る。山荘を出発して再びR336を追分峠方向へ向かい、追分峠西の上歌別で上歌別川林道へ左折した。上歌別川林道を道成りに進むと林道分岐に出会う。沢沿い上流側にロープゲートがあった。これから先林道は車進入禁止である。分岐の一方には空地があり、林道は沢の下流へUターンする。空地と林道の間には段差があって駐車は無理であるのでルシチ山登山口林道に駐車することになった。周り一帯にはニリンソウが咲き誇り、湿地にはバイケイソウが若株を林立させている。路傍をよく見るとフクジュソウの株があり葉を広げているがまだ小さな花を幾つか残していた
 ルシチ山登山道にはエゾオオサクラソウの大群落が並んでいた。ニカンベツ林道より身近で楽しめる。谷沿い道から九十九折りの登り道に代わると斜面が疎らな広葉樹・千島笹の林となる。次第にダケカンバが多くなる。谷の奥に聳えるのがルシチ山らしいが雲がかかり霧が流れるので見分けが付かなかった。九十九折道が尾根に到達するとダケカンバ・笹の尾根の踏み跡と枯れ枝が散らばる巻道になる。巻道は先で谷へ下っているので笹尾根の踏み跡に入る。ここらあたりがLが調べた小学生遠足のルシチ山ということであろう。踏み跡はエゾシカと人が一緒につけたようだ。一休みして曇り空の下、ダケカンバ・ミヤコザサの尾根を登る。赤テープが要所につけてあったが新旧入りまじりヒグマの糞がいくつも落ちていた。登る人が少ないのであろう。ダケカンバ・ミヤコザサの急斜面を標高600mまで登ると薮が笹から灌木に代わりる。振り返って見るが曇天で襟裳岬はボケていた。好天ならばくっきりとした襟裳岬を遠望することができよう。ついでに登ってきた尾根と谷、麓を見下ろす。尾根に岩が現れるようになるとヒダカイワザクラが岩の間に開花しているのを見つけることができた。岩場が出てくるとここにもヒダカイワザクラと結構忙しい。
 霧雨が舞うルシチ山山頂についた。記念・記録撮影をして山頂から小雨・強風のなかを下山する。笹尾根がなだらかになる標高では雨は止んでいた。九十九折を下り沢沿い林道に帰って来たら突然に左下腹痛、吐き気、冷や汗を催した。35年前に経験した尿路結石の症状を思い出す。車に帰還したが体調不良はそのままであった。
 Mさんと分れて襟裳町役場に廻り、ゲートの鍵をもう1日延長借用させていただいて15:00前にアポイ山荘に帰着した。
 
  5月09日
  アポイ山荘の朝食を待っていたのでは下山時刻が遅くなる。そこで夜明け前にラーメン・α米、茶を自室でとって早出することにした。TV天気予報ではえりも町は昨日より風は収まるらしい。アポイ山荘を4時前に出てR336を追分峠の襟裳町有上歌別牧野林道入り口に向かった。目印の塔から陸橋を通り、役場職員の指示通りに開錠しゲート開けて上歌別牧野に入った。木に囲まれた建物群脇の林道を進むと牧野から山に向かってエゾシカ20匹超と10匹超の2群れが白い尾を立てて逃げて行くのが見えた。右折して下見した豊似岳登山口前に到着した。牧柵内に駐車して車外に出て見ると西からの強風が尾根の木々を鳴らし続けているし体調は昨日のままなのが共に気がかりであった。GPSでは標高335mである。
 豊似岳登山口を倒木を潜って出発する。林道に生えた笹は一昨日覗いた時の印象ほど薮めいていない。林道の突き当たりにちょっとした林に囲まれた明るい広場がある。倒木が無ければここまで車で入ることができたはずである。そこここに鹿道があり、歩き易い踏み跡を拾って針葉樹・広葉樹混淆林の急斜面を登った。気が付いたエゾシカが我々を見て鳴きながら逃げていく。平坦で明るい疎林尾根に登りつくが西の強風が通る。ところで尾根にはポツポツと赤テープが続き、風に尾を振っていた。迷うことはない。P653mで休憩する。南側が開けて麓を展望できる。足元を見れば廃棄された電線が横たわっていた。既に針葉樹は眼下にのみとなり尾根はミズナラ・笹林になる。尾根の所々に古い電柱が倒れたり立ったりしていた。これらも目印にして鹿道や踏み跡を辿る。問題は広い急斜面の草・笹付きだ。登りはエイヤエイヤとLの後を追ったが下りで林側にも赤テープがあるのを見つけた。どちらを選ぶかは状況次第と思う。登山路が明確になると急斜面の九十九折が始まる。西からの強風は収まらないが路傍に揺れるヒメイチゲの群落が続く。九十九折夏道に笹薮と残雪が出てきた。残雪を避けて笹薮に突っ込だが抜けて振り返ると赤テープが笹薮残雪を外すショートカットを示していた。九十九折の上の主稜線には建物跡の土台礎石がある。Lが待っていた。主稜線を北西に進むと家屋残骸が待つ。ここまではどうにか登山路らしいものがあるが先は岩もあり鹿道も薮尾根を巻いていた。西風が吹きつけるがダケカンバ疎林と薄めの薮を選んでLを追う。笹の丈が幾分高くなったところが三枚岳(P1012m)らしかった。北西から北に向きが変わるが標高差があるような、ないようなアップダウンの細尾根で薮を分けた。コルに下る前にP1088mを望むが尾根には残雪の細筋があるが細筋をハイマツの黒薮が幾つか被っていた。コルに下り登り返す。足元の薮に残る低木には古い鋸目や鉈目がある。廃道になって年が立つのだろう。尾根筋のハイマツ薮をできるだけ避けて進む。P1088m頂上のハイマツ薮に着いた。西の強風がハイマツやダケカンバの枝だけでなく幹も揺らしている。頂上先の空き地で待っているLと合流した。この先はハイマツ薮で鉈目がある切り開きがある下りになっていた。目の前に青空を背にした豊似岳がある。そこまではハイマツ薮を50m下りのコルを挟んで70m登り返し約900mを歩む。期待した残雪は見えなかった。空き地は尾根の東側で風裏の陽だまりになり体調不良の礒田が残留するには最適と判断した。Lは往復2時間以内と言って豊似岳へ向かった。ピクニックシートを敷いて横になり笹薮を渡る鶯の囀りを聞きながらLの帰りを待つ。暖かくなったせいかマダニがスパッツを登ってきた。待つ間に計4匹をつぶす。曇り空に、風も強くなり見下ろす海岸の岩場に打ち寄せる波が白く大きくなってきたのが見えた。
 予想よりずいぶん早くLが帰ってきた。「ハイマツ薮漕ぎは予想より楽だった。一等三角点周りは刈り払ってあったがその先には踏み跡なし」という。三角点を見てみたかったがと思うが体調不良では仕方がない。休んだせいで幾分気分も良くなった。

 一層強くなった西風に叩かれて下山する。尾根の上や西側斜面を巻くとダケカンバの疎林が幹を揺らし山鳴りをしていた。幸運にも雨はない。三枚岳ではダケカンバの下の笹までが強風になびいていた。帽子を押さえて往路を帰る。アップダウン、薮、岩があるが一度通っているので速やかに体が動く。
 廃屋と建屋土台、降下点を通過して三角点がある二枚岳へ残雪を下る。地形図にある2か所のアンテナ地点を通ったが今は何もない。北が開けた場所でP1088と豊似岳を振り返る。P1088の方が立派だがなぜ名前がないのだろうか。この尾根で獣毛を含んだヒグマの古い糞を認めた。やはり熊鈴で用心するに越したことはない。二枚岳の三角点の地点に到着して、薮、尾根の端など探したが三角点標石は見つかなかった。諦めて帰還へ登り返して残雪を登る。左を見れば襟裳岬は強風が作る靄にも拘わらずぼんやりと現れていた。
 降下点から九十九折に入る。上からは次の横道や道の間の赤テープが見えるのでショートカットができた。尾根の東側に入ると風も納まり心地よい。九十九折が終わり尾根道に入る。使われなくなった電柱を数えながら下って663mについた。この下に笹原の急斜面が広がる。登りは笹原の中を灌木や笹を掴みながら鹿道を進んだが、上から見れば西側の林端に目印テープがおいでをしていた。疎林尾根を赤テープを追いながら下る。長い尾根でうんざりした頃、標高390m近くの針葉樹・広葉樹混淆林で赤テープに釣られて東に迷い込んだ。エゾタヌキの溜め糞が二か所もありゴジュカラ、エゾライチョウが逃げる。登山者が通らない証拠と思われた。北に沢があるので地形図と照合して南東へ巻く。赤符を見つけ安心して斜面を見回すとエゾオオサクラソウ大群落があった。車が通り過ぎる音が聞こえる。針葉樹の幼木をかき分けて尾根に登ると林道が見えた。林道に下って見回して登山口より300m東に降りついた事に気づいた。林道から見ると赤テープがそこここにある。林業・土木等に関係するものが多いと見た。紛らわしいが里に近い証拠だ。林道を西に登って豊似岳登山口に駐めた車に帰り着いた。体調回復を感謝!尾根筋を見て北西に尖がっているのはもしかしたら昨日のルシチ山とLは言う。

 登山口から牧野の林道を下る。他の車が牧野に入っていると判断してLはゲートを開放したまました。えりも役場でその旨を伝えて鍵を返却し、北日高は芽室町の新嵐山荘に向かった。(泊)