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北海道北日高狩勝峠付近
トマム山(1239.3m)・佐幌岳(1059.5m)

佐幌岳に
  

【日  付】 2019年05月11日・13日(月曜日)

【メンバー】 L:(久曽神)礒田 計2名

【コースタイム】 
05月11日 トマムアルファリゾート砂利置き場9:56→シルバーベル ゲレンデ→10:27ゲレンデ上管理道路→11:07リフト山頂駅→11:32トマム山11:50→リフト山頂駅12:06→管理道路ゲレンデ上12:30→12:47トマムアルファリゾート砂利置き場

05月13日 狩勝峠8:37~10:11桜山~11:07佐幌岳11:47~12:30桜山~13:34狩勝峠

【コメント】
 今年の残雪期は例年より早く終わり、5月初旬には薮が目ぼしい山々を覆い始めていた。そこで夏道や作業道を利用できる山を次善候補としてLは計画していた。北日高北端の狩勝峠東西にある佐幌岳とトマム山はそんなわけで選ばれた山だ。なお、どちらもスキー場の中にある山と言ってよい。リフトやゴンドラが利用できるコースを歩むなら軽登山であろう。しかし残雪を楽しむのならひと頑張りが必要だ

05月11日 
 寒波による西風が吹く中、ゲレンデ~管理道路~雪の急斜面を登ってトマム山山頂に到達した。大変だったのはリフト山頂駅から頂上までの雪の急斜面の登り降りだ。詳しくは記録を読んでほしい。
 星野リゾートトマムの公式HPによると、「雲海テラスのあるゴンドラ山頂駅からトマム山の山頂まで、標高差150m、距離約600m、片道所要時間約40分の登山コースです。 簡単な手続きでどなたでも自由に軽登山を楽しめます。 トマム山山頂からは360°の大パノラマは、運が良ければ雲海に囲まれた世界が広がります(2019年6月1日~2019年9月30日営業)」ピークハントが目的ならこちらの方が賢い。

05月13日
 寒波が通り過ぎ快晴、微風の好条件の下、狩勝峠佐幌岳登山口から佐幌岳まで夏道を往復した。アップダウンのあるロングコースだが残雪もあり、何よりまして頂上からの展望を楽しめた。こちらも詳しくは記録を読んでほしい。
 新得町観光協会のHPによると佐幌岳は「夏山は初心者でも(4時間+2時間半で)登れる安全なコース。竹の子や山うどなどの山菜も目にするほか、広大な十勝平野を展望できるのも特徴。 頂上には石狩アイヌと十勝アイヌの伝説にまつわるチャランケ岩がある」とのことである。ただ「マダニが多いので注意」とある記録もある。今回も何匹か上着についていた。

(記:礒田)

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(写真 礒田)
 
5月11日    
5月13日    
 【記録】
 05月11日
 芽室町の新嵐山荘を朝食後出発して芽室ICからトマムICに着いた。ナビと地形図を照合しながら林道を狩振岳登山口向かう。登山口に達する前に林道が笹薮に囲まれてしまった。木立を透かして狩振岳が見えるがこれ以上進めないと判断して停車する。徒歩でもここから狩振岳登頂は無理とLが決断し、ひきかえしてトマムスキー場ヘ向かった。
 有名な星野リゾートだがスキーと雲海ハイキングのシーズン狭間で今は閑散としていた。関係者以外が通行できる道を辿ってシルバーベル ゲレンデ下の砂利置き場に駐車した。この先は通行止めであった。
 アタックザックを背負いピッケル持ってシルバーベル ゲレンデのキャタピラ跡を辿った。初級者用スキーゲレンデというが雪のない斜面でも歩いて登るのには体力がいる。ゲレンデ上の管理道路に出て息をついた。残雪も尾根側に残る管理道路の脇にはフキノトウが林立してそれは見事であった。曇り空だが管理道路からトマムの麓を見下ろすことができた。雲海はない。かなりの強さの寒風が吹き過ぎるリフト山頂駅に着いた。時折雪雲が覆う。風裏で一休みした後は雪壁を登る。Lの足跡を辿ってトマム山山頂に着いた。低木に囲まれている山頂には立派な山名標が立っている。雪が無い空地の少し先に三角点があった。風上の木々には霧氷がつき海老の尻尾になったものもある。今朝までの雪雲が当たって成長し、寒気のせいで正午前まで枝にしがみつけたのだろう。木々があるが展望は良い。日高はもとより北には十勝からトムラウシ、東大雪、石狩、夕張、芦別などの山地が見える。ただどれがその峰とは経験不足の礒田には同定しつらかった。頂上部の残雪を巡っていると薮に夏道がついているのを見つけた。歩いてみると頂上の北を巻いて西の尾根の残雪に消えていた。これは雲海ゴンドラ通じるのだろうか。リフト山頂駅下の管理道路を車が西に向かっていたのを思い出す。夏道を引き返して頂上に戻った。
 再び雲が押し寄せてきたので頂上から下った。バランスの良いLは雪壁に近い急斜面を前向きでスタスタと下っていく。礒田は2歩目が出ない。結局、後ろ向き四足でリフト山頂駅上まで雪壁を降りた。山頂駅の風裏で待つLと合流して管理道路を歩む。シルバーベル ゲレンデ最上部からツインタワーを見ながら下り、砂利置き場の車に帰り着いた。
  星野リーゾートトマムから国道に出て北海道道1030号石勝高原幾寅線に曲がった。なんとゲートがあり05月17日まで通行止めとあった。それではと引き返して落合、幾寅を経由して1030号の金山側に回ったが、道道を少し入ると同じ通行止めの看板があった。結局、夏道がある落合岳を今回諦めようとはL判断である。考えていたLは最終の13日に同じように夏道がある佐幌岳にと話してくれた。Lはすでに歩いているのにだ・・・
 05月13日
 狩勝峠のドライブイン(休業中?)脇に佐幌岳登山口の道標が立つ。今日は好天で陽射しが強い。登山口から短い急坂を登って刈り払いされた登山路が延びる笹薮尾根に乗った。道の先に峰がいくつも聳えるが佐幌岳はもっと先との事である。笹薮尾根の右手(東?北?)には大雪~トムラウシ~十勝の連山が十勝平野の先に霞んで見えた。笹薮は低くなったり高くなったり、道は乾いたりぬかるんでいたりしている。珍しいベニバナエンレイソウの他にも一株のザゼンソウや、小笹と背比べをしているエンゴサクの株の行列が道脇にあった。蒸し暑かった夏道にようやく残雪が出てきた。風が通る峰に近づくとようやく佐幌岳が遠望できるようになる。「芦別岳が見える」とLが言う。左手(西)に雪で白い峰々があるがどれがそれだか礒田には分らない。登ったのに悲しいことだ。ようやく残雪が続き始めた。所々で切れて夏道と交差する。登り坂に入った夏道にはヒメイチゲが白花を目印のように点々と合図をしていた。ここの花は大きなものも混じる。峰に近づくとその先の佐幌岳まで残雪の白線が伸びているのが見えた。頂上には桜山と記した山名板が立っていた。一休みして桜山を下る。「あれはトムラウシ・十勝」とLが示した。佐幌岳にいよいよ登るがやっぱり残雪は崩落中で、頼りは夏道であった。
 頂上稜線に登りつくと目先に佐幌岳避難小屋があった。中を覗いて佐幌岳山頂へ向かう。佐幌岳の山頂標と三角点に到着した。チャランケ岩はその先にある。佐幌岳は日高山脈の北の端、日高山脈と十勝連山の間にあるとガイドブックに記載されていた。展望はすばらしい。十勝、大雪(東大雪 丸山がとL)、夕張、芦別、北日高も、登ってきた夏道の先には狩勝峠(谷間だろうが)が見える。チャランケ岩の先から見下ろすと広大な十勝平野が広がっていた。岩場左下の薄薮の直ぐ先にはサホロリゾートスキー場のリフト小屋とそれから下るゲレンデがあり、見れば頂上からリフト小屋の方へ下る踏み跡も認められた。サホロリゾートスキー場からのコースであろう。 佐幌岳頂上に約40分滞在し風景を楽しんだのち往路を太陽に向かって下山した。夏道と残雪が織りなす帰り道である。桜山に登り返して一休み、上り下りを繰り返して登山口の上に着いた。車道の向こうを見ると観光用の展望台に向かって若い男女連れが歩いて行く。2人の老爺はこちら側の公衆便所横に停めたレンタカーに向かうだけであった。
 狩勝峠を下ってまず芽室町に向かう。先日もそうだったが登り坂専用線に覆面パトカーにつかまったスポーツタイプの車がとまっていた。気分爽快でもスピードにはご注意!芽室の新嵐山荘で汗を流し着替えをしてとかち帯広空港に向かった。レンタカーの事務所に無事ついて日高の残雪期山行を終えることができた。