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埼玉県連女性委員会主催
 『安全登山のための実技講習会』
 必ず役立つ救急法
  ―知識を身につけて、実践へ―


 青空の下、講師のJSさんから講義を受けています。皆さん真剣です。
  


【日  付】 2019年11月30日(土曜日) 10:00~14:00

[場  所] 西武池袋線 稲荷山公園駅下車 稲荷山公園内

[講  師] J.S.(埼玉県連救助隊副隊長 東都大学教員)

【メンバー】 L:Y.S. T.Y. K.A. 他県連所属会員 合計45名

[コメント]
埼玉県連・女性委員会主催の講習会に参加しました。今回で4回目ということですが、私は初めての参加でした。午前中は、山でトラブルにあった場面を想定して、それに対する救急法を参加者自身で実践してみました。今までのやり方が間違っていたり、正しいやり方を忘れていたり、知らないことを学んだり、とても実りのある講習でした。午後は、講師の方の講義を中心に、自分たちの体験も交えての意見交換が行われ、他の会の方たちといろいろな情報も共有できました。たいへん役立つ講習会だったので、来年も参加したいと思いました。以下に講習会の内容をお知らせします。

《午前の部》 10:00~12:20  所属団体をバラバラに2人1組の班を作り、①外傷  ②捻挫  ③骨折  ④救助要請 の順に、緊急時の対処法の実技を行った。

① 頭部外傷(額)  〔想定場面〕 ハイキング中に転倒し額に3cmの裂傷。出血あり。意識は鮮明、気分不快なし。 ⇒〔対処法〕 傷を洗浄した後、止血法を行う。その後、行動できるよう保護する。  水のペットボトルに穴の開いたキャップを取り付けて、患部(赤い絵の具でリアル感を出す)を洗浄した。洗い流さないとどのくらいの傷かわからないので、必ず洗浄する。清潔なゴム手袋またはビニール袋を使って、患部を指先できつく抑え、5分間止血。その後絆創膏を貼り、包帯・三角巾・手ぬぐいなどで巻く。

② 捻挫〔想定場面〕 岩稜帯で足をくじく。痛みはあるが歩けそう。山小屋まであと1時間。 ⇒〔対処法〕 テーピングを直接巻き、歩けるように固定する。  各自で足にテーピングをしたが、やり方はまちまちで、固定しない人が多かった。テーピングの巻き方にはいろいろなやり方があるが、固定出来て歩けるようになればいい。

③ 骨折 〔想定場面〕 クライミング中に落石が上腕に当たる。痛みが強く腫れてきた。骨折している様子。歩けそうだが、動くと腕にひびいて痛みが増強。 ⇒〔対処法〕 添え木をして骨折部位を固定。その後身体に腕を固定。  添え木は各自で工夫した。折り畳み座布団、落ちている枝(テーピングする)、折った新聞紙など。三角巾やレジ袋などを活用して腕を吊るし、さらに太めのスリングや手ぬぐいを繋いだものなどを身体に巻き付けて腕を固定した。

④ 救助要請 〔想定場面〕 持病(狭心症)が悪化し行動不能へ。救助要請をすることに。じっとしていれば苦しくないが、歩こうとすると胸が痛み、呼吸が苦しい。冷汗をかいている。 ⇒〔対処法〕 救助要請をする。  グループで一人が電話での救助要請をしてみたが、突然なのでわからない人が多かった。救助要請の正しいやり方は以下の通り。 GPS,YAMAPなどで位置情報を取る。携帯の電波が届くかどうかチェック。届かない場合、高い場所に移動するか、山小屋が近ければそこで連絡する。救助要請は、まず110番して次の順番で話す。救助される者の ①氏名 ②連絡先 ③所属団体 ④状態(具合) ⑤場所。続いて、要請している人の氏名、連絡先。ヘリが必要かどうか、登山届けを提出しているかどうか、携帯電話(スマホ)でかけていることを知らせる。家族や友人には第一報を入れないこと(混乱するため)。  ヘリが到着した時、樹林帯で上空から見えない場合、発煙筒・赤い布を振る・全員のヘッドランプを上空に向ける、などで知らせる。ホバリングで救助の場合、本人以外は少し離れたところに移動・待機する。

《午後の部》 13:00~14:00 講師を囲んで学習会を行った。具体的な内容は以下の4項目。 「高山病」  「熱中症」  「低体温」  「足のつり」
実際にこれらを経験した人も多く、情報を共有しあうことが出来た。
  (K.A.記)

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