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 中央アルプス 木曽駒ケ岳(2,956m

伊那クラシックルート


千畳敷カール
  
【日  付】 202289日(火)~10日(水)

【メンバー】 L:Y.Ur,  SL:Y.Te,  K.Ar,  T.Su (4名)

【コースタイム】 1日目:桂木場登山口7:55-10:55大樽避難小屋11:35-14:40西駒山荘
2日目:西駒山荘6:10-8:55木曽駒ケ岳9:30-中岳9:57-宝剣山荘10:20-11:35ロープウェイ千畳敷駅

【コメント】
 昨年、先輩Kさんと浅田次郎の著書「聖職の碑」にある木曽駒ヶ岳クラッシックルート山行を計画。前日泊のホテルも山小屋も予約し計画書も作成したが・・・。コロナが蔓延し泣く泣く全てキャンセル。


 2022年、「今年は、絶対行こう」と再度計画。当初二人で行く予定だったが仲間を誘い4人で行くことに。早々に山小屋も前泊予定のホテルも予約する。忙しい私に代わって計画書まで作成してくれたK先輩。山行予定2週間前に実質リーダーのK先輩が足指に違和感を訴え山行をキャンセル。誰よりも楽しみにしていたK先輩の事を思うと悔しくて仕方がなかった。「3人で行ってきて」という言葉に後押しされ行くことに。そして、4人で予約したので新たに仲間一人誘い行くことに。計画書も先輩が立ててくれたのを土台に再度作成し山行を決行。

 てんくらは、一週間前から2日目がCで山行不向きと心配だったが出発前にAに変わり安心する。行きは、予算を節約するために青春18キップを使いのんびりと伊那市入り。

〈山行一日目〉
 予定の桂小場登山口にタクシーで向う。登山口駐車場は、すでに他県ナンバーでいっぱいになっていた。久々のアルプスなのでゆっくり行こうと声かけあい出発。登山道は、地元の中学生がコロナ前までは毎年登山体験するコースなので整備され、緩やかな登り続きで歩きやすいと情報は、得ていた。

 樹林帯からのスタートである。明るい樹林帯で足元も腐葉土で踏み固まって情報通りである。まもなくして最初の水場、「ぶどうの泉」があった。歩き出して間もないので一口味見だけする。女性4人がおしゃべりしながら歩けるペースで進む。標高が上がる度に樹木の様子が変化しミズナラからカラマツそしてシラビソ、根元には緑の苔で覆われて北八ヶ岳の景観に似ていた。馬返し地点から大樽の避難小屋までは少し勾配があがる。避難小屋前にベンチがあり昼食休憩をする。そこで4人とも小屋裏に設置されたトイレブースで持参した携帯トイレを使用。自然保護の観点からもっと意識せねばならない事でトイレブース環境が整えばどこも、山の環境を守ることができる。

 六合目~津島神社~胸突きノ頭で標高が一気にあがる。足元に岩も転がり狭かったり広かったりと最初の登山道の様子から変化したが、歩きやすい事に変わりはなかった。長いコースとわかっていてもそろそろ稜線に出たいなと思いが募る。胸突きノ頭を過ぎると間もなくしてアルプスの稜線へ出て視野が広がる。稜線に早く出たいと思いが募っていた分、「ヤッター」と大興奮。茶臼山方向手前に行者岩がドンと稜線のトップに構える姿にアルプスに来た!と実感。ハイ松の間の登山道を歩き本日の宿、西駒山荘に向かう。小屋に近づくにつれ高山植物に次々と出会う。小さく可憐なウメバチソウ、背伸びし小さい花の集合体深山ダイコンソウ、秋を飾るトウヤクリンドウ、秋のキリンソウ、山ハハコグサ等々小屋を目の前にして撮影タイムが続く。

 小屋は、2014年にリニューアルされ8年経過した今も中に入ると木の香りする位手入れが行き届ききれいである。コロナ対策もされ安心して過ごせる環境であった。宿泊手続きの後、小屋での過ごし方、携帯トイレの扱い方と丁寧に説明される。発電機が回れば小屋前の水道から水が出るが朝は回さないのですぐ近くの水場で先に必要な水を汲む。

 18時の夕食までたっぷり時間があるので大正時代からある小屋と並列にある石室小屋でお茶をする。早々に設置されているまきストーブに火をつけて暖を取らせてくれた。小屋のリビングのような存在だ。小屋は伊那市が運営し、トップシーズン3か月の間だけ任されて、管理人が一人で全てを切り盛りしているとのこと。宿泊者が少なくてもやることが沢山あるだろうがゆったりとした対応。尚かつ、小屋周辺の花散策に同行して花の名前を教えてくれる。木曽駒では、ここだけに見られるコマクサの中に白いコマクサがあるので探してくださいと花探し。一生懸命探す宿泊者の様子を後ろからヒントを出しながら見守る。なんともユーモアたっぷりな対応してくれた。夕飯は、カレー。環境保護の為に食べ終えた容器の汚れを拭き取る協力をと要点を書きだしたものを張り出す。使う紙もキッチンペーパー1枚。子どもたちの為に自然を残しましょうという言葉に大きく頷く。

 消灯が20時だが食後テレビで明日の天気をみんなで見て、西駒山荘の周辺の四季の変化をビデオに収めたものの視聴会、NHKで2015年に取り上げられた「小さな旅」の放映録画もみせてくれた。おまけにリニューアルしたときに宿泊者から寄付されたりっぱな天体望遠鏡で月を見せてくれた。標高2730mの所から望遠鏡で見る月は、格別で大小様々なクレーターとかけている部分の影がはっきりと見ることが出来た。夏の大三角形の位置、さそり座の位置と消灯ギリギリまで山の夜を楽しませてくれた。

〈二日目〉
 夜中から強く吹きまくる風、状況によっては、稜線の馬の背コースは避けて濃が池コースに変更と思っていたが弱くなってきたので予定通り馬の背コースで頂上を目指す。小屋を出て10分のところに聖職の碑の石碑(遭難記念碑)に出会う。風があるので歩いている間に稜線の両脇を埋め尽くすガスが流れて山々の景観が楽しめると期待するが一向にガスの中。それでも馬の背コースから左下の濃が池を見ながら歩く事が出来た。昨夜の話で池そのものが流石で埋まり小さくなってきているので流石を止める作業が予定されるとの事。頂上直下は急登であるが濃が池を見ながら歩いていたせいか難なく頂上に到着。

 さすが頂上は、ロープウェイを利用して登ってきた人々で賑わっていた。登頂記念写真を取り少し休んで早々に下山する。下山する私達に反して次々と登ってくる人の列が続く。桂小場コースの登山道と違い、岩から岩と降りていく。整備はされているが段差があり緊張が続く。乗越浄土から眺める千畳敷は、中央アルプス代表する景観をたっぷり楽しませてくれる。後ろを振り返ると岩場が連続する宝剣岳と伊那前岳の稜線が見送ってくれる。しかし、ガスがかかり最後の最後まで北アルプス、八ヶ岳、御岳と大パノラマを望めることはなかった。

 「秋の木曽駒ヶ岳もきれいですよ」という西駒山荘の管理人の言葉に心惹かれる。望めなかった大パノラマも見たいし、泊まるなら西駒山荘がいいなと4人の思いは一緒であった。(記:Y.Ur.

 
YAMAPより



【一日目】

桂小場登山口から出発!



登山道は綺麗に整備されています



2つ目の水場、野田場 冷たい水が気持ちいい



馬返し 昔はここまで馬が入っていた?



ここから胸突八丁の急登が始まります



まるで北八ツのような苔むした場所が現れる



やっと稜線に出た!



小屋までもう少しのところまできました。左の人、元気ですね!



ホッと一息!



西駒山荘全景 右は山荘 左は石室



大正4年に建設された石室について記されています



小屋の下にある水場で明日の水を汲む 中央上の白い小屋はトイレ



清潔でコロナ対策万全の部屋 こんな綺麗な小屋は初めてです♡



山に落ちる夕日



石室にある薪ストーブ 途中、ボランティアで薪を運んでいる人に出会いました



薪ストーブで暖を取る ♫ あったか~い♪



食堂に貼り出されている表示



食堂内もコロナ対策バッチリです




【2日目】

大正2年の遭難事故の記念碑がありました



この尾根を歩いていきます



大岩をよじ登るTさん



尾根を歩く 写真ではわかりませんが強風です!



岩の上で佇むUさん



木曽駒ケ岳登頂! 周りはガスで展望なし(;_:)



山頂の駒ケ岳神社



足元は岩ゴロですが、青空が出てきてワーイ!



千畳敷カール 右奥の赤い屋根はロープウェイ駅



景色は綺麗ですが、登山道は注意が必要



カールの中をお花を見ながら歩きます



✿木曽駒ケ岳の花たち✿  

オンタデ



足元に、白いミヤマセンキュウとチングルマの綿毛がいっぱい!



ミヤマアキノキリンソウ



サクライウズ(トリカブトに似ていますね)



チシマギキョウの群生



タカネグンナイフウロ



クルマユリとサクライウズ



ミヤマセンキュウがたくさん咲いていました



ロープウェイ駅近く、わずかに残っていたチングルマ



コケモモ



ゴゼンタチバナが残っていました



タカネツメクサ



ヨツバシオガマ



トウヤクリンドウの蕾



シナノオトギリ



ザレ場に咲くイワツメクサと小さなコマクサ



コマクサ



ウメバチソウ



上から、オンタデ、ウサギギク、綿毛になったチングルマ



(写真:Y.Ur, Y.Te, T.Su, K.Ar,  写真コメント:K.Ar)