雪山訓練と登山、山小屋生活を楽しむ

【山　　域】　　北アルプス白馬栂池・白馬乗鞍岳　
【日　　付】　　２０２４年４月１３日（土）～１４日（日）
【メンバー】　　C L/S.Az　　SL/Y.Ii　　N.Ku　　K.Mo　　N.Mi　　K.Ar　　Y.Ki　　M.As　　N.Uc　
【交　通】
（往路）更埴ICから栂池高原P、ゴンドラ、ロープウェイを乗り継ぎ徒歩10分で成城大ヒュッテ
（復路）成城大ヒュッテからロープウェイ、ゴンドラを乗り継ぎ栂池高原P、長野ICから新座
【コースタイム】
4/14成城大ヒュッテ6：50―9：00天狗原9：10―10：45白馬乗鞍岳11：05―12：30成城大ヒュッテ

【コメント】
新座5：30、自家用車2台に参加者9人が分乗し出発。土日の天気予報は申し分ない、気温も高く快晴である。自然と気持ちも浮き立ちこれからの山行に期待は膨らむ。

順調に車は更埴インターから白馬方面に向かう。途中、桜が満開で山里の桃源郷という感じでしょうか、休憩で立ち寄った道の駅には雪国の芽吹き、朝取りの山菜が沢山並んでいた。帰りに立ち寄れたら嬉しいね。

山に目を向けると白馬三山が見えてくる。雪が付いた山の美しさ、すごい迫力でこちらに迫ってくる。

道端にフキノトウが沢山の栂池高原Pに到着。ゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで雪道10分ほどでエンジ色の切妻屋根の成城大ヒュッテが見えてくる。玄関からは後ろ立山連峰が見え、中はアイゼンが付けられる部屋とストーブの部屋に分かれている。

早速荷物整理をして昼食となる。今回食担の人には3食作っていただき、昼食は乾麺からの「冷やしうどん」だ。Ａリーダーが好きなショウガたっぷりでアサツキと。それに炊き込みご飯（気圧が低いので何度もお釜で炊いたとの事）とみそ汁。来るとき買ったコゴミも差し入れありがとう。

　これからが雪上訓練でリーダーからビーコンとプローブの使い方の説明がある。今は雪山に入るときは入口でチェックされる。プローブの長さと細さが印象的、これで人を探す。ロープワークも空き時間にリーダーから教わる。

次に本日一番のお楽しみ？の雪洞堀で三人ずつ二つ作る。

割と雪が多いところは水平にまっすぐ掘っていけるが、雪が少なく堀面が急な所は一度下に掘り進め、それから前に掘るので大変な労力になる。一つは椅子付き雪洞、一つは棚付き雪洞が出来上がりそれぞれ中でお茶を淹れて飲んだ。それから机上講習があり夕食のちゃんこ鍋を頂き就寝となる。

翌日も晴れて素晴らしい朝を迎えました。6：50白馬乗鞍岳に向け出発。後ろ立山連峰がすぐそばに見える。鹿島槍、五竜、八方尾根に唐松岳、白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳の白馬三山が美しい。快適にツボ足で天狗原に着きハーネスを付ける。目の前に白馬乗鞍岳、意外と幅がある。

なだらかな雪面にアイゼンも効いている。登り途中でIリーダーよりショートロービング、三人連結して登って行く。一人が足を滑らせても後の二人で支えられる。

白馬乗鞍岳山頂は360度の展望で真っ白な船越ノ頭の曲線美が美しい。右に目をやると雪倉、朝日が並んでいる。ハイマツの中に真っ白い雷鳥を見つける。目が赤くしっぽの先が少し黒い。雪の白さに紛れてかわいい。

さあ名残惜しいが下山だ、目の前には新潟の山々、高妻、火打妙高、雨飾の雪の付いた素晴らしい景色を見ながらの贅沢な下り。雪もフワフワで心地よい。下からはスキー、スノボを担いだ人達がどんどん登ってくる。

白馬乗鞍岳無事に登頂できた事喜びながら成城大ヒュッテまで戻りました。今回の山行はＡリーダーのおかげで後ろ立山連峰の北部、栂池白馬で素晴らしい山々を眺め、白馬乗鞍岳に登頂することが出来ました。

昭和10年に建てられたヒュッテも、木の温もりと重厚な作りが長い歴史を感じさせ、今も大切にされていると思いました。リーダーはじめメンバーの皆さま、お世話になりました。ありがとうございました。　　（N.Uc　：コメント記）

【リーダーのひと言】
数年前の6名での新座山の会個人山行では、ホワイトアウトで白馬乗鞍岳までは登れずでしたが、今回の会山行は無風快晴、天狗原まではツボ足で、急斜面はアイゼン歩行で、3年前にガイド資格を取得した会友のIさんにロープワークを委ねながら、今後を担う5名で白馬乗鞍岳に登頂してきました。メンバー2名は天狗原でのんびりと、他は栂池自然園でのスノーシュー散策を楽しみました。いつ来ても素晴らしい風景と、成城ヒュッテ（太極荘）生活、皆さん存分に楽しまれたかと思います。

一日目