札幌市最高峰 余市岳 (1488.0m)
【日付】 2024年06月04日(火)
【メンバ→】 L:T.I.、他0名
【交通】
(往路)JR余市駅前1番乗り場赤井川村むらバス料金¥300先入れ 発7:45→08:36キロロリゾート着→8:43キロロマウンテンセンター 5月3日で営業停止
(復路)キロロマウンテンセンター赤井川村むらバス17:12¥300→18:14余市駅前1番乗り場
【コ→スタイム】
キロロマウンテンセンター08:45→08:47管理用道路(林道)ゲート入山届記入→林道→09:43ゲレンデ作業道分岐に→09:51林道終点のゲレンデ→9:57余市岳白井川コース登山道入口は藪の踏み跡に→10:05徒渉両岸に赤テープ→次は少し広幅の沢→渡ると登り口に赤テープ→10:32笹薮シラカバ林→11:08ハイマツ出現→11:28白井川コース斜面徒歩道とゴンドラ山頂駅コース稜線徒歩道と合流、目印・道標なし→11:40定山渓分岐道標に到着(昼食)11:56→11:59残雪を踏んで登る→12:27下山中の3人に会う→12:28洗堀されたゴウロ道を登る→12:39ハイマツ薮が出てきた→12:44平坦なハイマツ薮の中、頂上稜線に着けられた登山路を辿る、霧が→12:47石塔→12:47看板には山頂は300m先と→最後は急登も→12:54余市岳山頂、山頂標に三角点1488.0m、霧中→下山12:55→13:35雨が降り出し、本降りに、徒歩道は小川に変身、 白井川コース降下点分岐はどこか(GPSLログでは13:46分岐)→14:04道脇の道標には「余市岳山頂・ゴンドラ頂上駅」と→少し進んで引き返し標識を再確認 してゴンドラ頂上駅へ→荒れた徒歩道が整備された作業道へようやく突き当る→14:33ゴンドラ山頂駅ゲレンデ→作業道歩む→15:24作業道を探し辿って930mゴンドラ頂上駅からゴンドラポールやリフトのポールを目印にゲレンデを下る→15:56管理用道路(林道)ゲート着、入山届に下山時刻記入→16:00キロロマウンテンセンター [歩行 総時間] 07時間15分
(T.I..:コ→スタイム記)
【コメント】
(目的・背景)
北海道の友と札幌で会うことなったのでついでに札幌の低山(三角山、円山、藻岩山、手稲山)と札幌市の最高峰余市岳を巡ることにした。余市岳は300名山の1つだがまだ登ったことがなかった。
(コメント)
・キロロマウンテンセンターは05月02日に営業終了し、閉鎖。ゲレンデなどで見かける人々はゴンドラやリフト整備の方々、期待したゴンドラ夏季営業は玄関ポスターにも記載してなかった。キロロマウンテンセンターの階段に向かって右手隅から土手を登る踏み跡がある。踏み跡を辿ればすぐに車道でスキー場管理用道路ゲートに着く。ボックスの入山届に所定の事項を記入する。本日の先行者は札幌の3人だった。余市駅前HOTEL LOOPの従業員から「余市岳にヒグマが出たので登山をしないほうが」と忠告されていたが先行3人とは心強い。もちろん私も熊鈴を鳴らし、広葉樹林の中の林道を登る。車一台が私を追い越した。轍の跡はゲレンデ作業道分岐まで続き左へ曲がっていた。林道を終点まで歩むとゲレンデに出る。たがどこに余市岳登山道入口があるのか。白井川の沢音を頼りに数分間探し回った。藪に踏み跡を見つけて少し入ると登山道らしい道になっている。余市岳登山道入口はここだった。
・広葉樹林の中の林道は小鳥の囀りで満ち、何種類かのキツツキが叩く音も混じっていた。エゾライチョウらしい鳥が飛んで逃げるのを久しぶりに見た。林床の低木にもオオカメノキ、カバノキ、ホウやナナカマドが白い花を咲かせていた。林道脇にはタチツボスミレ、シロバナヘビイチゴ、ニリンソウ、タネツケバナ、カタクリやヒメイチゲの花が続き水溜りには花が終わったミズバショウが群落をなして立っていた。うるさいメマトイもいつの間にかいなくなった。
・余市岳登山道入口から樹林の中、藪の間の徒歩道に入る。右手に何筋かの小沢が流れる。沢を跨ぐ石飛び徒渉が2か所ある。どちらの個所も両岸に赤テープがぶら下がっている。赤テープを目印に転石に跳んでと思うが滑って怪我をするのも怖い。先行者が細いシラカバを3本ほど並べて架橋してあった。最初の徒渉は無事に終えたが2度目の徒渉ではシラカバ架橋を踏んだら折れて左足の靴がずぶ濡れとなった。沢を渡ると登り口に赤テープがあり、沢路から斜面路に代わる。
・沢沿いの徒歩道にはヒメイチゲが道の両脇を埋め、水走る小沢流れ込みにエゾノリュウキンカが黄色に輝いていた。ここも夏鳥が囀る。
・斜面路の下に残雪の塊が現れた。左足靴がずぶ濡れのまま斜面路を登る。マミジロが何度も先導してくれる。疎らだった笹が薮となる。一面の藪が笹枯れしている異様なシラカバ林もあった。出現したハイマツ越に頂上が雲で覆われている峰が見える。余市岳山頂部だろう。斜面から稜線に登りつく。徒歩道が合流したがこの地点に目印・道標がない。
・稜線徒歩道をまずはコルへ下って余市岳へ向かう。展望台といわれる地点だろうが雲で遠望が利かない。定山渓分岐に到着した。看板には「定山渓登山道は廃道」とある。ネットでは定山渓から登った記録もあったがどちらを選んだらいいのか。斜面を覆う雪が見えた。遠くからは白い筋だった。幸運にも登山路に残る雪は少なかった。また雪上に先行者の足跡がついていた。下山中の3人とすれ違う。洗堀されたゴウロ道を登ると平坦なハイマツ薮となる。ハイマツが広がる頂上稜線の踏み跡を辿る。霧が立ち込める。霧の中に立つ石塔に出会う。暗くて古い銘板の字は読めなかった。展望所なのだろうか? そばに立つ看板には山頂は300m先とあった。背の高いハイマツの間を抜けながら登る。霧の中、余市岳山頂が間近に見えた。
・余市岳山頂には山頂標と三角点1488.0mがある。霧雨で周囲は何も見えなかった。すぐに下山する。登りでは気が付かなかったが足元にはキバナシャクナゲ、チングルマやセリバオウレンの花が見えた。ハイマツ道からゴウロ下りとなる。ゴウロから残雪のある道を定山渓分岐めざす。分岐看板を確認して登り返す。雨粒が大きくなって本降りとなり、稜線の道に水溜りができ、それが小川に変わって流れ始めた。降下点分岐が見つからない。小川のようになった登山路が少し歩きやすくなったが見憶えがない。道脇の道標にはなんと「余市岳山頂まで2.5km・ゴンドラ山頂駅まで1.5km」と書いてあるではないか。白井川コース降下点分岐は必死に歩いたせいで通過してしまったらしい。少し進んで思い直して引き返し、標識を再確認してゴンドラ山頂駅へ向かう。荒れた徒歩道が整備された作業道へようやく突き当って一息ついた。山頂駅下を小鹿が走り、エゾウサギが跳ねた。
山頂駅脇のゲレンデをゴンドラのポールを目印に下る。ゴンドラのポール列が林の中に消えるころ、ゲレンデ作業車道に出会った。歩んでみると作業車道は複雑に曲がり分かれていた。地形図と照合しながらキロロマウンテンセンターに向かう作業道を探し、930mゴンドラ頂上駅に着いた。リフトを目印に緩斜面ゲレンデを下ることにした。ゲレンデからキロロマウンテンセンターを見下ろすことができて一安心だ。キロロマウンテンセンターを目指してリフトポール列を目印にゲレンデを下り、見覚えある作業用自動車道路に移った。林道ゲートに帰着して登山届に下山時刻を記入した。先行の3人は20分前に下山していた。キロロマウンテンセンターのバス停でむらバスの出発時刻17:12を確かめた。十分余裕時間がある。ゴンドラ山頂駅から朝里岳を往復できたかな。ゴンドラが夏季運転しているようだったらゴンドラ山頂駅から朝里岳、余市岳をより楽に登れるに違いない。ところで運転手から「むらバスにここから乗った客は春から初めて」と言われてしまった。自家用車のほうが300名山の余市岳登頂には便利なのであろう。またヒグマに出会うこともなかったので余市駅前HOTEL LOOPの従業員にその旨を報告した。(T.I.:コメント記)
01 赤井川村むらバス余市駅前バス停に到着
02 キララリゾート林道ゲートに
03 余市岳白井川コース登山道入り口はここ
04 徒渉、先行者がシラカバ架橋
05 コルへ下って余市岳へ
06 定山渓天狗山を遠望
07 霧の中、石塔に出会う、銘板は読めない
08 余市岳山頂、山頂標に三角点
09 ゴンドラ頂上駅から作業道を探し、辿って緩斜面ゲレンデに、目の下にキロロリゾート
10 ゲレンデから林道入口へ