南アルプス  甲斐駒ヶ岳 〜 仙丈ヶ岳

夏合宿 南アルプス 甲斐駒ヶ岳(2966m)〜仙丈ヶ岳(3033m)  テントにて2泊3日

【 日  付 】2023年7月22日(土)~24日(月)

【メンバー】L:K.Mo SL:N.Mi  他3名 合計5名

【コースタイム】

<1日目>
・11:00北沢峠(0:15)→ 11:15長衛小屋テント場

<2日目>
・5:10長兵衛小屋テント場―5:45仙水小屋―6:27仙水峠―8:10駒津峰―10:03甲斐駒ヶ岳(休憩)
甲斐駒ヶ岳10:25―10:50摩利支天―12:22駒津峰―13:50仙水峠―14:25仙水小屋―14:55テント場

 [歩行時間] 約9時間50分

<3日目> 
・4:14長兵衛小屋テント場―4:50二合目―5:50藪沢大滝ノ頭―7:08小仙丈ケ岳―8:26仙丈ケ岳              9:00仙丈小屋―10:10馬ノ背ヒュッテ―10:55藪沢大滝ノ頭―11:50二合目―12:30テント場
12:30〜14:00 休憩・テント撤収  → 14:10北沢峠

  [歩行時間] 約8時間15分

【コメント】( M.On:記)
去年行きたかった八ヶ岳のテント泊に参加できなかった分、今年は夏合宿のテント泊でリベンジだ!と思っていました。それに、今年はテント場が登山口から10分で行けるところにあるし、荷物はテント場に置いていけるから山を登る時は必要最低限の荷物で行ける・・・そんな前情報も背中を後押しして気軽に参加を決めました。

しかし、合宿当日に近づくにつれケガなどでキャンセルが相次ぎ「下見に行ったらかなりキツかった!」というリーダー、サブリーダーからの感想もあり自分もこのまま参加していいのだろうかという不安が募りました。

不安がある時にはとにかく下準備が大切!と思い、空き時間に地図を広げてコースを確認したり、早めに荷物の準備をしたり、2日間の合宿のスケジュールや小屋でも手に入るものなどを確認して準備を進めました。準備を進めると、合宿でのイメージがだんだんと固まってきましたが最後まで不安だったのがテントでぐっすり眠れるかということでした。前の日にしっかり睡眠時間が取れていれば、多少キツイ山でも踏ん張りがきくのですが睡眠がとれていないと頭も半分ぼんやりだったり呼吸も乱れやすくなるので睡眠は私にとって重要な要素でした。

そこでリーダーにテント泊でしっかり眠れるコツがあるか聞いてみたところ、自分もテント泊でぐっすり眠れたことはないとのことでした。他のメンバーは睡眠薬を飲むという人もいました。とりあえず少しでも快適に寝られるよう、寒さ対策だけはしっかりしてそれでも眠れなければ仕方ない、と腹を括りました。

そして迎えた合宿当日、混雑を心配していたテント場もはじの方になんとか場所を取ることができ、夜にはそれぞれのメンバーが用意してくれた、愛情のこもった栄養満タンの食事をしっかり食べ厳しい山登りに備えることができました。
そして心配だった睡眠ですが、用意したレッグウォーマーを履き(とても寒がりなので)、寒い時のためのお腹に貼ったホッカイロが良かったのか、寝る前にもストレッチをしたのが良かったのか、快眠とは言わないまでも3〜4時間の睡眠を取ることができました。

1日目の甲斐駒ヶ岳は一時的に晴れて、あとは曇りがちでしたが雨には降られずまずまずの天気。とにかく、岩や石がゴロゴロしている山で本当に歩きにくかったです。ある程度の標高まで行くと、空気も薄く、登りも下りも本当にキツかった! その分登った場所からの雄大な眺めは素晴らしかったです。特徴的だったのは、山頂付近の岩肌の白さでしょうか。後から調べて知ったのですが白い中に黒い点々が無数に見える岩石は花崗岩というのだそうです。

2日目の仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と呼ばれているそうで、武骨な甲斐駒とは対照的に山肌の緑が美しく、高山植物も多いので景色を楽しみながら歩けるとのことでしたが、実際に登ってみてその言葉に納得。2日目は初日より更に早く、朝4時の出発でまだ暗い中を黙々と登り「大滝の頭」という5合目の分岐まではキツかったですが、そこから先は、山の景色やお花、鳥などに気を取られている間に割とあっという間に頂上まで登れたような印象でした。

今回の合宿では、テント泊で身体こそキツかったですがUrさんKiさん、男性陣の用意してくれた美味しい料理を食べながら、普段の山の会では見られないメンバーのそれぞれの意外な一面が見られ、交流できたことが一番の思い出となりました。

最終日まで、無事に全員2つの百名山を登りきることができました。
下見から準備まで全ての段取りをしてくれたリーダー、サブリーダー、そして3日間時間を過ごさせていただいたUrさん、Kiさんありがとうございました!!

【リーダーの一言】

甲斐駒ヶ岳 仙水峠~駒津峰へのキツイ登り、その後の六方石~山頂への直登コースを
全員登頂出来て山頂で記念写真を撮ることが出来て良かった。
仙丈ケ岳 小仙丈ケ岳から臨む仙丈ケ岳は美しく嫋やかな山容で素晴らしかった。心配していた長衛小屋テント場も思っていたほど混んでは無く楽しいテント泊、テント生活を過ごすことが出来た。皆様、ありがとうございました。

長兵衛小屋のテント場 真ん中の写真は、手作りの鳥チャーシューとキャベツの酢の物 
栄養満点で美味しかった!
長兵衛テント場でのこの時期の夜の最低気温は10℃前後だそうです。
ダウンを持ってきて正解でした。

初日の朝!まだ元気いっぱいです!

小屋を出て、川沿いを歩いた後にゴロゴロした岩場の横を通過。
仙水峠からは黒々として摩利支天がはっきりと見えました。

足元が悪い中をひたすら歩きます。

やった! 駒津峰に着きました! そして空気が薄い〜(笑

一時晴れて、雄大な鋸岳を横目に歩きます。

甲斐駒頂上が見えてきました! 白い岩肌が青い空に映える。
真ん中の尾根をこれから登ります。

やっと8合目まで来ました。

直登コースと周回コースの分岐(ここではなくもう少し後だったか・・・すみませんうろ覚えです)
私たちは行きは直登コースで、帰りに摩利支天の方を回って降りてきました。
以前はこの岩場にもチェーンがなかったそう!信じられない!
チェーンを頼りに登ります。

左からシナノキンバイ(?) 真ん中の白い花は結局分からず。 右端はゴゼンタチバナ。
厳しい環境でも咲いている花たちに元気をもらいます。

きつい山道でも写真の時は笑顔を忘れません

ゴールは目前、目の前の景色も大分様変わり。よく見ると、向こうに人が歩いています。

ついに登頂! 頑張りました!
下山では急な傾斜で足を滑らせないよう、慎重にくだりました。

テント場に戻り、くたくたになった身体を休めます。
Moさん手作りのローストビーフ! 美味しかった〜!

翌朝4時頃出発。

途中振り返ると、後ろに北岳が。しばし元気をもらう。
そして、大滝の頭まで来ました。

森林が消え、ハイマツの生い茂る道へ出てきました。今日は素晴らしい快晴!

昨日登った甲斐駒をバックに! エネルギーチャージ!
同じ南アルプスの鳳凰三山も見えました。

小仙丈ヶ岳まで来ました。昨日からの疲れも忘れて笑顔がこぼれます。

山の稜線を歩いて仙丈ヶ岳頂上を目指す。

登頂! 

仙丈小屋からふりかえると、藪沢カールの大パノラマが見られました。

下山途中のあちこちに川が流れていました。

上段は山頂付近に咲いていた花々。下段のお花達は山頂直下から、下山途中で見つけました。
花達に心癒されます。

下山後テント撤収の前に。終わってしまえばあっという間の夏合宿でした。
皆様お疲れ様でした!

南アルプス  甲斐駒ヶ岳 〜 仙丈ヶ岳” に対して1件のコメントがあります。

  1. Maforoba より:

    好天•花々•グルメで楽しい山行の様子が伺えます!

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